息子が会社を辞めました

といっても、もう3ヶ月前のことになります。クルマに関係する仕事がしたいと、レーシングカーやバイクのカーボンパーツを製作する会社を見つけきて、意気揚々と入社しました。最初は研修中の話とかをよくしてくれていましたが、5月末頃になると口数が減り、トイレに入って長い時間出てこないということがほぼ毎日の日課になっていました。探りを入れても大丈夫と言うのでしばらく様子を見ていましたが、6月下旬突然話があると言われ、そこで初めて辞めたいと告げられました。理由を聞いてみると、「クルマの姿を見ながら仕事がしたい、一部分のパーツを作っていても、新人にはそれがどこに使われるかを知らされないので手応えが無い」ことと、非常に高価な素材を加工するために、少しでも歪んだりするとかなりの勢いで叱責されると言っていたので、今どきの若者には堪えたのかもしれません。レーサーを守るパーツですから自然と口調が荒くなるのも理解出来ますが・・・。
だんだん食も細くなっていき、自分が以前経験した「不安神経症」になってしまうことを恐れ、とにかく早めに手を打たなければと思い、社長さんとお話させていただきました。やはり会社でもトイレからなかなか出てこれなかったり、上司は職人気質でどちらかというと指導をするタイプではないことなど教えていただきました。何をやっても怒られることでやる気を失い、今度は覇気が無いと注意を受ける、そんな繰り返しだったそうです。

その後息子ともう一度話し合い、退職することを決めました。体調が戻るまでゆっくり休めと言いましたが、「このまま家にいたら余計ヤバくなりそうだから」と、すぐにバイト先を探し始めて、7月中旬からスタンドで洗車とコーティングのサポートをやっています。実は、自動車整備士の資格を取得するために来年4月から専門学校に入ることになり、先日AO入試を受け無事合格しました。10月に正式な手続きを済ませると、来春から学生に戻ることになります。マイカーのWRXもすでに売却しました。返済能力が無くなるのと入学金や授業料が発生するので、本人も素直に同意しました。今は、自転車で片道30分かけてスタンドに通っています。

すっかり以前の息子に戻りました。たまに自分もそのスタンドを利用させてもらいますが、店長や主任さんに可愛がってもらっているようで、大声で名前を呼ばれてあれこれ指示されると、これまたデカい声で返事をして汗だくで走り回っていました。帰ってきてもかなり疲れているはずなのに、今日あったことや珍しいクルマを見たとかいろいろ話をする姿は、前の会社では無かったことです。来月横浜でコーティングの試験を受けるそうで、それに合格すると4種類あるコーティングのいくつかを任せてくれるんだそうです。来年3月までバリバリ働いてもらうからと店長に言われたそうな。

自分の母親は孫が退職すると聞いた時、「ガマンが足りない」「堪え性が無い」とブツクサ言っていました。一本気の親父が生きていたら、きっと大荒れになっていたでしょう。でも、自分が思うには「何が何でもガマンする」必要は無いということ。辞めることに筋の通った理由があったし、就職を後押して下さった担任や保証人になってくれた義父に、きちんと頭を下げに行きました(しこたま説教はされたそうですが)。少しだけ遠回りをすることになりますが、2年間みっちり勉強して資格を取り、大好きなSUBARUに入社して整備が出来るようになれば「遠回り」ではなくなります。なかなか楽をさせてもらえそうにありませんが、楽しみがひとつ増えたと思って見守っていきたいと思います。

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オヤヂのクルマを磨いてくれているところです

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