終焉 寝台特急「あけぼの」

上野駅と青森駅を結ぶ寝台特急「あけぼの」が3月15日、44年間の役務を終えた。これで定期列車としてのブルートレインは、上野~札幌間の「北斗星」だけとなり、電車寝台では「サンライズエクスプレス」、不定期のブルートレインは「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」の2本を残すのみとなった。これまで「あけぼの」には3回乗車したことがあるが、770kmを12時間半かける鈍足ぶりや車両の老朽化が目立ち、奥羽本線を細々と走っているという印象が強かった。ただ、ブルートレインの醍醐味である早朝の景色は、津軽平野の広大な田園風景を楽しむことが出来た。正直特に印象的な列車ではなかったが、鉄道に興味を持ってから「存在が当たり前」だったから、廃止されてしまったことは残念で仕方ない。ここまで生き残れたのは、走行区間がすべてJR東日本の管内だったからかもしれない。昨年12月に廃止が発表されてからわずか6割だった乗車率が、それ以降発売から数秒で完売してしまうといういつもながらの現象が起きた。

3月14日は、上野駅、青森駅とも多くのファンやマスコミが押し寄せ、大変な騒ぎとなった。上野駅では直流電気機関車EF64、青森駅では交直流電気機関車EF81が先頭に立ち、ピカピカに磨かれたヘッドマークが何とも誇らしげだった。皮肉にも「あけぼの」引退のニュースといっしょに、北陸新幹線用の「E7系」運行開始のニュースが流れた。日本の鉄道は、完全に新幹線そしてリニア新幹線に移行している。昭和を支えてきた車両は次第に消え、博物館やイベントでしかその姿を見ることは出来なくなるだろう。

余談だがジャンボの愛称で親しまれてきた「B747」も、3月末で国内の航空会社(ANA)から消える(JALでは1年前に退役)。もっと言えば、自身のクルマも2月22日で生産が終了した。さびしい話題ばかりである。

話が逸れてしまったが、「あけぼの」には労いの言葉を贈りたい。44年間お疲れ様でした。


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