可夢偉F-1復帰!!

待ちに待ったというか、ようやくというか、日本人唯一のF-1ドライバー小林可夢偉の復帰が決定した。チームはケータハム。2012年いっぱいでザウバーのシートを失い、移籍先を求めて「カムイ・サポート」を設立、ファンや企業から約9億円の資金を集めた(自分も協力させていただいた)。しかしながらシート獲得競争に遅れを取り、結局昨年はフェラーリ傘下のAFコルセから世界耐久選手権(WEC)に参戦。ドライバーズランキングはクラス7位だったものの、GTマニュファクチャラーズタイトル連覇に貢献した。

昨年のF-1シーズンが終了するや否や、可夢偉の動向をずっと追いかけていた。上位チームはシーズン中に早々とシートが埋まり、年末には中堅以下ほとんどのチームもドライバーを発表した。今年もダメか・・・と思っていた矢先「ケータハムと接触」という情報が流れ、昨日正式にチームから契約を交わしたことが発表された。パートナーはスウェーデンの若手ドライバー、マーカス・エリクソン。昨年までのシャルル・ピック、ヴァン・デル・ガルデと入れ替わり、まったく新しい態勢で臨むことになった。

自分にとって、これは本当にうれしいニュースだった。レースの世界では一度シートを失うと、余程のウデとコネがない限り復帰するのは難しいと言われている。しかも最近では運営面で莫大な資金が必要なため、ドライバー自身がスポンサーを背負ってこなければ門前払いを喰らうことさえある。「これだけ出すからぜひうちのチームで乗って下さい」というのは昔の話で、今はせいぜいトップチームの「レッドブル」か「フェラーリ」ぐらいなものかもしれない。だから可夢偉も資金を募った。彼の公式コメントの中で、「この資金をようやく利用させていただく時が来た」と述べている。速ければ誰でも乗ることが出来る世界ではないのだ

このケータハムというチーム、昨年はポイントを獲得することが出来ず、最下位に終わった。要となるエンジンのレギュレーションは、当然のことながら全チーム共通。なぜそこで速いチームと遅いチームが生まれるのか。それは、ドライバー自身にマシンをアップデート出来る能力が有るかどうかに係っていると言っていい。つまり、テスト走行を重ねる中でマシンの挙動を把握し、それを忠実にテクニカルディレクターにフィードバックし共に開発に参画出来るか、そしてどれだけ空力を味方に付けることが出来るか、その開発能力が備わっているドライバーのいるチームは速い。もちろんそれを実行可能にする資金が必要となるが、昨年のケータハムには資金よりもこの技術面が欠けていた。そこで開発センスと度胸あるドライビングが魅力の可夢偉に白羽の矢が立ったのだ。

今年はエンジンのレギュレーションが大きく変わる。言ってみれば、これまで築いてきたノウハウはあまり役に立たなくなる。全チームとも一歩からのスタートになるので、開発能力に長けた可夢偉のセンスが注目されるのだ。過去ザウバーのアップデートに貢献したように、ケータハムでも手腕を発揮してほしい。1年目は試行錯誤の繰り返しになるかもしれないが、トップドライバーに冷や汗を掻かせるような、キレキレの走りを期待せずにはいられない。彼なら出来る。可夢偉の復帰第1戦は、3月14日のオーストラリアグランプリで幕を開ける。ガンバレ、可夢偉!!


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