B747-400を操縦してみた

1ヶ月ほど前からB747を操縦している。といっても、もちろんライセンス不要なフライトシミュレーターの話。「テクノブレイン」から6月に「リアルオペレーション」シリーズのB747-400版が発売された。これまで「テクノブレイン」といえば、さまざまな空港を舞台に自身が管制官になって飛行機を捌いていくというパズルゲームが主だった。ニアミスをしたり、飛行機同士がお見合いをして身動きが取れなくなってしまうとゲームオーバーとなるが、なかなかレベルが高く新千歳空港版を未だに攻略出来ないでいる。今回はパイロットとなって離着陸(誘導路でのタキシングを含む)や、巡航高度でのコース変更を行うというもの。これを購入する前に体験版をダウンロードして羽田への着陸を体験してみたが、アプローチのコースを外れたり進入高度より低く滑走路に進入してクラッシュしたりと散々な出来だった。ただ、これまでにない3Dでの操縦が出来るので、ついつい買ってしまったというわけ。

最初は練習プログラムがあって、基本的な操縦を体験することが出来る。スポットから滑走路へのタキシングなんて軽くクリア出来るだろうとタカを括っていたが、コックピットから前輪は見えない。決められた速度でしっかり前輪をラインに乗せないと、巨体はとんでもない方向を向いてしまって、時には芝生に車輪を落としてしまったりする。当然減点の対象となる。移動の最中にも無線の周波数を換えたり機器のチェックをしたり、着陸機を優先させるために滑走路の手前でHOLDしたりと忙しい。まあ、実機では幾重にもチェックを繰り返すのでこの比ではないが・・・。

離陸はセンターラインにきっちりアラインしないと、速度を上げていくうちに修正がより難しくなり、あっという間に操縦桿を引くタイミングが来ると、とんでもない方向へ行ってしまったり速度超過となってしまう。オートパイロットのスイッチを入れるまで進むと何となくホッとしたりする。ゲームだからキーボードのボタンを押せば空中に浮き上がるが、実際は突然エンジンが故障するかもしれないし、バードストライクに見舞われたりするかもしれないので、離陸は本当に神経を使うのだそうだ。

着陸は管制官の指示でオートパイロットの速度や方向、高度をダイヤルでセットしながら空港に近づいていき、ILS(計器着陸システム)の電波に乗って最適なコースでアプローチしていく。もちろん途中からオートパイロットから手動に切り替えて、PFD(プライマリーフライトディスプレイ)に表示された速度と高度を保ちながら着陸する。着陸も機首を5度上げて着地直前にエンジンをアイドリングにし、失速状態にして着地。ずぐにオートブレーキを作動させて、60ノットに速度が落ちたところで手動ブレーキに切り替えて、指示された誘導路へ入っていく。ホッとしたのもつかの間、タワーからグランドに周波数を切り替えたり各種ライトを消灯したりと忙しい。そして3ノット以内でマーシャラーの指示通りスポットインさせなければならない。運航はすべて時間が決められていて、オンタイムで処理しなければ減点となる。

それにしても、コックピットの内部や景色の作り込みには満足している。本格的なシミュレーションゲームをやられている方はどう思うかわからないが、メーターからグラフィックに変わったコックピットはよく表現されているし、マンガチックには見えない。雪の中遠くに滑走路の灯りが見えてくるとやけに安心したり、夕暮れの羽田に着陸する時のオレンジ色の東京湾と滑走路の灯りの共演に思わず見入ってしまう。自分のレベルではこれで十分だ。

ゲームだから失敗したらリセット出来るが、実際は数百名の命を預かり厳格な規則を忠実に守りながら飛ぶわけで、特に成田と隣接する羽田は厳しい高度制限もある。天候が悪化すればゴーアラウンド(着陸のやり直し)や降りられなければダイバート(着陸地変更)もある。混雑していれば空中で待機・・・。空でも地上でもプロフェッショナルが最高の仕事をしているから、ごく当たり前のように毎日飛行機は飛べるのだ。操縦したいと思ってもそれが叶わない自分にとって、わずかでもパイロット気分に浸れるお気に入りのゲームなのだ。

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左:雪の新千歳空港滑走路から離陸
右:夕暮れの東京国際空港へのアプローチ

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