F-1、鈴鹿へ

F-1が大好きである。1987年に中嶋 悟氏が日本人初のレギュラードライバーになった時からずっと観続けている。今年フリー走行や予選・決勝を生放送で観たいがために、「フジテレビNEXT」と契約してしまった。その分マシンのセットアップの様子やチームのマネージメントがよく分かり、F-1オタクの川井チャンの解説との相乗効果で、いっそうのめり込んで観ている始末。

今年のシーズンは、レッドブルのベッテルがダントツの1位(272点)で、フェラーリのアロンソがそれを追う(195点)展開。先週の韓国グランプリでも磐石のレース運びで堂々の優勝を飾った。これだけ速いと出た杭は打たれるものだが、今シーズンのレギュレーションではまるで打つ手が無いのが実状だ。

そして、ついにF-1サーカスは日本へやって来た。今週末鈴鹿で日本グランプリが開催される。年に一度のお祭を楽しみにしているのはもちろんだが、昨年は日本人ドライバー・小林可夢偉がアグレッシブな走りで表彰台(3位)に上がり、大変な盛上がりとなった。今年彼の姿を見ることは叶わないが、それでも世界一負けず嫌いの男たちの闘いは非常に楽しみである。

先週韓国グランプリが開催された。4年目の今年も運営面でいくつか問題点が見えた。まずはガラガラのスタンド。メインスタンドこそ8割方埋まっていたが、2、3コーナーが3割、あとは閉鎖されていたかもしれないがスタンドに人影は無かった。ソウル近郊ならもっと集客が望めたかもしれないが、霊岩(ヨンアム)はソウルから400kmも離れており、観光名所と呼べる場所も無い。来場者のほとんどがスポンサーが配布したタダ券を使ったという話もあり、100億円以上の赤字が見込まれている。
また、レースの最中に他車に突っ込まれてサイドポンツーン付近から出火したウェバーのマシンは、ランオフエリアに停止したもののマーシャルの到着がかなり遅れ、異常なほど長時間炎に晒されることとなった。通常火が出ればものの数秒で消火器を持ったマーシャルが駆け寄り、消火と同時にドライバーを安全な場所に移動させて、マシンを素早く撤去しなくてはならない。この時点でシャーシやエンジンは再生が可能かどうかのギリギリの状態だった。さらに不幸は続く。セーフティー・カーが出る前に、消火器を積んだRV車がコースに出てしまい、レースを続けていたベッテルの前を走行してしまったのだ。幸いストレートで距離もあったために接触は避けられたが、もしコーナーだったらと想像すると背筋が寒くなる。そして運搬した消火器が粉末タイプだったことから、ウェバーのマシンは完全に息の根を止められた。本来レースで使用される消火器は二酸化炭素タイプで、エンジンやギヤボックスにダメージを与える粉末タイプの消火器は用いない。エンジンは1番高価なパーツで、年間で使用可能な数も決められている。貴重なエンジンは白い粉の餌食となって使用不可能となった。解説者で自らもレーシングチームを運営する森脇基恭氏も「最低だ!」と激怒していた。

マシンを撤去する際も、ヘルメットを被っていないマーシャルがいたことにもビックリ。イギリスからマーシャルを指導するチームが派遣されていたそうだが、それを持ってきてもこの体たらく。レース後ベッテルは「もう韓国に来ることはないだろう」とコメントしているし、ほとんどのドライバーがその日のうちにセントレアに降り立ったことが、今回の運営のまずさを如実に表している。

さて、その日本グランプリ。長年培われてきたレースへのリスペクトが毎年高い評価を得ているのは言うまでもないが、多彩なコースレイアウトとすべてのスタンドが埋め尽くされる光景に、どのドライバーも感動しているという。そして、日本人ならではの「おもてなし」がドライバーの気持ちを和らげる。木曜日までは日本を堪能してもらい、金曜日からのセッションではいつも通りのエキサイティングなレースを観せてほしい。
ちなみにベッテルがチャンピオンを決めるためには、自身が優勝しアロンソが9位以下で終わることが条件となるが、実際ノートラブルでアロンソが9位というのは有り得ないので、恐らく次回へ持ち越しということになるだろう。好天の下で最高のバトルを期待したい。

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