バレーボール・ロンドンオリンピック世界最終予選に思う

今回女子チームは、それほど苦しまずともオリンピックには手が届くだろうと思っていたが、好不調の波が大きく予想が見事に外れた。最終戦まで縺れ込み、決定条件の「2セット獲得」後はズルズルと点を取られて敗戦。後味の悪い出場決定となった。試合後のインタビューで、先発メンバーのほとんどは悲壮感が漂っていたが、控え組は「ロンドンに行けて良かったです」と微妙な温度差を感じた。

一方、男子チームは女子以上に乱高下が激しく、始まってみないと勝敗どころかチームの状態さえわからないのでは? という印象だった。韓国に負けたと思ったら、上位のオーストラリアには比較的楽な試合展開で勝利。その「波」の影響で、やはり最終戦までは結果が出ず、日本の勝利が大前提で、しかもオーストラリアと中国の試合結果さえも絡んでくるという他力本願的な立場にいた。ところが、日本の試合が始まる前に、オーストラリアが中国を下してロンドン行きを決めてしまったために、日本対イランは完全に消化試合となった。モチベーションをキープするのは難しかっただろうが、それはイランも同じ。そのイランはストレートで日本を下した。

勝てば官軍、負ければ・・・。日本はミスが多過ぎる。得点を重ねてボルテージが上がっても、サーブミスでそれを断ち切ってしまう。ミスを連発すれば、体格で劣る日本に勝ち目は無くなる。すると、「龍神」というキャッチフレーズは槍玉に挙げられ、ネックレスがどうだ、清水選手の眉毛がどうだ、ポイントごとの雄叫びがどうだと、すべてにいちゃもんが付く。しかし、これが人気スポーツゆえの宿命ではないか。

日本はいろいろな面で恩恵を受けている。すべてホーム、そしてテレビ中継の関係上試合開始時間がすべて同一に固定されている。満員の会場で、金色の棒状のようなものを振り回しての大声援。ミスをしてもブーイングは皆無。これがサッカーだったらどうだろう。基本はホーム&アウェイ、アウェイでのきついブーイングは当たり前で、ホームでさえミスをすれば容赦なくそれが飛んでくる。しかし、その中で勝つことが選手をひと回りもふた回りも強くさせていくと自分は思う。
恵まれた中で上位にさえ食い込めないのは、やはりどこかに大きな弱点を抱えているのだろう。結果を出せば、ネックレスや眉毛にツッコミを入れる人間はいなくなるはずだ。

最後に苦言をひとつ。試合そのものをエンターテイメント化するのは、ほどほどにすべきだ。国際試合に芸能人は必要だろうか? 選手の顔と名前が一致していないレベルで「ガンバレ、ニッポン!!」と言われても、観ている側は引くだけ。真剣勝負にはかえって邪魔な存在で、ろくなコメントも出来ない「客寄せパンダ」はいらない。

強い日本が観たい、ただそれだけなのだ。

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