後味の悪いニュース

(時事通信社 2月21日配信分より引用)

那覇市と海上自衛隊第5航空群(同市)は21日、23日に予定していた子ども向け雪遊びのイベントを中止すると発表した。雪は同航空群が青森県十和田市から搬送したが、沖縄県に自主避難している父母らから、「放射性物質が含まれているのでは」と懸念する声が相次いだためという。イベントは2004年度から続く恒例行事で、中止は初めてという。
 イベント用の雪は約630キロ。八戸航空基地(青森県八戸市)の訓練に参加した隊員らが16日、十和田市内で集めてP3C哨戒機で運んだ。搬送時と到着時の2回、放射線量を計測した結果、過去の平常値と同じ水準だったという。
 一方、那覇市には2月中旬ごろから、東日本大震災後に自主避難してきた人たちから、会場となる児童館や市に対し、中止を求める声が10件程度寄せられた。市は20日、児童館で説明会を開催。集まった約20人の父母らに対し、放射線量の測定結果を伝え、危険性はないとして開催への理解を求めた。
 しかし、参加者からは「雪に含まれた放射能が溶けて空気中に拡散するのでは」「放射能汚染を避けるため沖縄に避難している。少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」などの声が上がった。
 

この記事を読んで愕然とした。イベントに反対したのは那覇市民ではなく、東北から自主避難している人たちだったというところに。自分が読んでもやりきれない思いが込み上げてきたのだから、楽しみにしていた子どもたちはもちろん、イベントのスタッフや、雪を集め沖縄まで空輸した自衛隊員の失意たるや、想像するに余りある。震災発生から1年が経過しようとしているが、被災地から遠く離れた場所でも、未だに少数意見に押されてイベントが中止になるこの流れはいったい何なのか。
文面から読み取る限りでは、主催者側の配慮や放射線量の計測など何ら落ち度は見当たらないし、どこから指摘を受けても良いように細部にわたって様々な対応をしていたかもしれない。しかも、放射線量は過去の平均値と同レベルだったというではないか。「東北」をひと括りして、先入観念や思い込みで反対するのではなく、もっと放射能の勉強をするなり、東北、特に青森で生活している人たちのことも配慮した上で、それなりの根拠を示して欲しかった。それが出来なければ、自分の子どもをイベントに参加させなければ良いだけの話。前進しなくてはいけない時に、こういう人たちが地元の人たちとの間に壁を作ったり、復興に水を差すことになってやしないか。
「何が何でも反対」、もうそんなことを唱えている時期ではないのだ。
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