被災地から元気をもらうのは自分たち

勤務する会社の隣は、トヨタグループの製造会社。5階の職場からはモータープールが一望出来るのだが、震災直後から生産がストップして台数が減り、1週間ほどで完全に車両の姿は消えてしまった。東北に拠点を持つ部品会社が被災し、その影響でどのカーメーカーも休業を余儀なくされた。報道されたそれを目の当たりにした訳だ。

普段はモータープールに溢れんばかりに車両が並び、それをカーキャリーが次々と運搬していく。毎日当たり前のように見ていた光景だけに、閑散とした広大なスペースは事の重大さを物語っていた。一部の従業員はモータープールの舗装をやり直したり白線を引いたりと、いつ再稼動しても良いように準備を行っていた。自身の会社もサプライヤーで、全メーカーに部品を納入しているのだが、やはりいくつかの事業所では休業となった。日本の基幹産業の危機・・・。

だが、ようやくモータープールに車両が戻ってきた。長いトンネルを抜けて、今日から再稼動したのだ。昼少し前から徐々に車両が並び始め、夕方には敷地の半分が新車で埋まった。工場から運んできたドライバーたちが迎えのワゴン車に乗り込むまで、周囲を見回したり談笑したり、再稼動の喜びをかみ締めているようだった。カーキャリーも久しぶりに姿を見せて、以前と同じように積み込みを済ませるとゆっくりと出発して行った。

自分もうれしかった。震災で後退した時間が、少しずつ戻ってきたように感じたからだ。もちろん尊い命や財産は戻ってはこない。でも、悲しみや辛さを乗り越えようと、必死に前を向こうとしている被災地の底力を痛感した。
稼動はまだ50%だそうだが、たとえわずか1%でも働ける喜び、機械を稼動出来るうれしさを感じることで、「また明日」に繋がる力が湧いてくるのではないだろうか。

自分も被災地に負けてはいられない。

GO TOP
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。