うざいマスコミ

クライストチャーチで発生した大地震から1週間が経過した。地元はもちろん、日本をはじめ各国からの救助隊が、不眠不休で行方不明者の救出活動を行っている。残念ながらいくつかの遺体が発見されてはいるが、損傷が激しいために性別や国籍は分からない状況だという。駆けつけた肉親は現場に近づくことが許されず、警察からの連絡を一方的に受けるしかないというから、肉体的にも精神的にも憔悴しきっているに違いない。
幸いにも被害に遭わず、また瓦礫の中から救出された人たちは、自身のことよりも亡くなった人や未だ行方不明の友人たちの身を案じ、「自分たちはただ運が良かっただけ」と口を開くのが精一杯だ。誰もが「ひとりでも多く救出したい」という一念で、自身に課せられた以上の労力を注いでいるのだ。

そんな中、立ち入り禁止の病院に入り込み、取材を行おうとした日本の記者が身柄を拘束された。緊迫した中で本当に情けないニュースだった。新しい情報を求めての行動なのだろうが、規則を破り表沙汰になれば結果的に「何やってんだよ!」ということになる。
1週間でこの手のニュースは他には流れていない。

それから地震が発生してから2~3日経ってからだろうか、マスコミは行方不明になっている語学研修生の人となりを報道するようになった。英語を学ぼうと日本を旅立つまでの経緯を、中学や高校の頃の写真を交えながらまるで思い出話のように伝えるのを観て怒りを覚えた。しかも、「これまでの仕事を辞めて、発展途上国で活動するために英語を勉強したい」という、マスコミがいくらでも話を膨らますことが出来る研修生ばかりを取り上げて、「かわいそう」を助長しているとしか思えない報道を繰り返す。経緯はどうあれ、研修生全員が同じ志でクライストチャーチにやって来た事実だけを伝えるだけで十分ではないだろうか。時間と闘いながら必死に活動している救助隊や、最後の最後まで生存を信じてひたすら待ち続ける肉親に冷や水を浴びせる行為ではないのか。よりによって、そんな肉親に追い討ちをかけるように「今のお気持ちは?」とマイクを向ける記者もいる。

崩落したCTVビルから救出された研修生に「未だ見つかっていない人が20人以上いる」と告げると、驚きの表情を見せた後泣き崩れた。周囲が気遣って伏せておいたことを、わざわざ記者が伝えてしまったのだ。そうかと思えば、右足を切断して救出された奥田さんへのインタビューでは、高校時代にサッカー部だったことを引き合いに出し、「もうサッカーは出来なくなってしまいましたね」と言った記者。ここまでくると人としておかしい。
今日傷心の帰国を果たすが、くれぐれも気持ちを逆撫でするようなインタビューはやめてもらいたい。

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