選挙が終わりました

 衆議院議員選挙が終わりました。ご存知のように政権交代となり、自民党が下野することとなりました。前評判で盛んに民主党の攻勢が伝えられていましたが、いざ目の当たりにすると新鮮というか不思議な気さえしました。でも、これが国民が下した結論、候補者たちがお題目のように唱えていた「民意」なんですね。

 前回の選挙は「郵政選挙」といわれて自民党が圧勝しましたが、その直後に提出されて可決した法案が「身体障害者自立支援法」でした。この中途半端な法律のおかげで、多くの障害を持つ方々が今も苦しんでします。自立支援なんて聞こえはいいですが・・・。
要は障害者が福祉サービスを受ける際に、施行前は所得に応じて利用料が決まっていましたが、施行後は一律とすることで福祉財政を増やし、福祉サービスを充実させるというものです。従って低所得の障害者は大きな負担を背負い込むことになりました。

 助産施設で収入を得ても、使用料や食事代などその2倍もの費用を負担しなくてはならないというおかしな現象が起きています。「心の支え」「働く悦び」「生きることへの励み」を提供する作業所に通えなくなって生きがいを失い、引きこもりや寝たきりになる障害者の方もいたり、作業所そのものの経営が成り立たなくなる場合も多々あるそうです。希望の芽を摘み取ってしまった国の責任は重い。「支援」を受けるためには、まず大きな犠牲を払わなくてはならなくなりました。しかも同じ障害者でも「身体・知的・精神」障害者が対象で、「発達・情緒」障害者は支援の対象外。多くの団体が見直しを叫んでも、相次ぐ首相の交代や年金問題でかき消されてしまって、ズルズルと悪い流れは続いています。昨年近隣の市では、予算削減ために最初に手を出したのが公立幼稚園や保育園の通園バスの廃止でした。「24時間マラソン」の記事で、「弱者にやさしくない国」と表現したのは、実はこれらがずっと心の中にしこりになっているからです。

 自分も障害者のひとりです。いつ足が悲鳴を上げるかも分からないし、定年まで働けるという保障もありません。質素な暮らしで十分だから、墓に入るまで生きることへの不安は出来るだけ抱きたくないというのが本音です。

 今回の選挙の最終投票率は69%でした。これを高いと見るか低いと見るか。自分は80%近くはいくだろうと思っていたので、ちょっと意外な数字と受け取りました。ここ2~3年の政界はとても尋常ではありません。総裁が中堅・若手議員からダメ出しされて政権を放り出し、首を挿げ替えて一時は収まってもまた同じことの繰り返し。麻生さんは派閥の柵にあって言いたいことややりたいことが止められて、挙句「ぶれ」と言われ「揚げ足取り」をされて失脚しました。次の総裁も担ぎ上げられる時は鳴り物入りでも、また横槍が入ってボロボロになって辞職するかもしれません。そんな茶番劇は水戸黄門ではありませんが「もういいでしょう」。もっとも「横槍」を入れたり、インタビューや記者会見でいつも悪態をついていた代議士たちは、民主党の落下傘候補たちにことごとく敗北しましたね。

 それでも投票しなかった人は、民主党でも同じ道を辿るだろうからというのが理由かもしれないし、日本の政治自体に嫌気が指しているのかもしれません。「自分が投票しても何も変わらないから」という若い世代が多いように思いました。でも、ひとりひとりの票の積み重ねが政権交代を実現した訳で、この先マニフェストに則った政策で日本の舵取りをしていくことになります。この4年間で日本がどう変わるのか、まずはお手並み拝見です。

 そうそう、「24時間マラソン」は時間内に収まらなかったそうですね。今朝のニュースで知りました。掻い摘んで観ようと思って、結局何も観ませんでした。どんな走りっぷりだったんでしょうか。「私が何とかしますから、この番組はぜひ見直しをして下さい」って、鳩山さん言ってくれないかなぁ。

コメント

ハリー #-

結局

以前の自民党を選んだのも民意たし今回も同じ。
国民の考えが変わらなきゃ駄目なのかもしれませんね。
福祉だって充実させるなら北欧並に税率あげればいいけど、それは反対!
自分も痛い思いしなきゃいけないって今なら気付いてもいいんだけどな、、、

2009年09月02日(水) 21時41分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

ハリーさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

あの自民党内のゴタゴタに嫌気がさして、とにかく変えなきゃ!・・・っていう国民の熱い思いの結果だと思います。それだけに民主党の責任は相当に重いです。民主党はとにかく結果を出すのを急がないこと。政権運営に一日の長がある自民党に足をすくわれかねないですからね。

4年ほど前にニュージーランドへ行きましたが、老いてからの福祉や生活安定のために高い税金を納めていることを知りました。歴史やお国柄があるとはいえ、ハリーさんが仰るようにもう少し「痛い思い」をしてもいいのではないでしょうかね。

2009年09月03日(木) 23時09分 | URL | 編集

hirachoo #1wIl0x2Y

市の予算削減の為に幼稚園の送迎バスの廃止って・・・
だったら市長を含む市職員幹部の送迎車(公用車)なども廃止したのでしょうか?
そういう順序だて(弱者棄却(救済ではない))の姿勢が今までの自民党的考え方だったのでしょうか。
そう言う細かい所の積み重ねが今回の民主党大勝利につながったのでしょうね。
良い薬です、自民党には。

ただ、今回の選挙に関して非常に疑問だったのは、マスコミの姿勢です。

今まで政府与党としての自民党を攻撃してきたマスコミが一斉にと言ってよいほどの勢いで民主党を応援し、自民党のネガティブキャンペーンを行うという、素人の目から見てもあからさまな偏向姿勢での報道を行っていました。

私は、今まで自民党を批判してきたマスコミのその理由は、自民党が政府与党であるがために、国民の側に立ったマスコミとしては国の政府を見張る番人としての報道を行う立場で来ているからなんだと解釈していました。

が、今回の選挙報道。
非常に残念です。

いままで、自民党の議員や候補者がなにか事件(スキャンダル)を起こしていた場合、徹底的に叩いてきたマスコミは、選挙と言った場合にはそれこそ過去の過失、事件、スキャンダルを大々的に取り上げて報道してきたマスコミが、こと民主党の議員、候補者に関してはなにもお咎め無しの報道。
郵政選挙の際には刺客と呼ばれた新人候補。
小泉チルドレンと一括りされ、役立たず扱いの報道。
ありましたよね。

で、今回の選挙。
民主は小沢チルドレンなる議員さんが100人ばかり当選したとか・・・

自民党に入れるなとは言わないが、民主党に入れようとは言っている(ように聞こえた)
なんだかなぁって感じです。
民主党が嫌いなのではなく、マスコミの報道姿勢に反感を覚えた選挙でした。

弱者の味方を標榜してきたマスコミなわけですから、当然今後は厳しい目で民主党政権を見てゆくんでしょうか。
新政権の今後をしっかりと見て行きたいです。

ただ、民主党の公約を含む政策のうち、教育に関する部分には不安を覚えます・・・

2009年09月04日(金) 10時23分 | URL | 編集

べてぃ #WjAGQ1z2

こんにちは^^

無党派層のべてぃです。
千葉のいなかでは選択肢が少なくて、いざ投票に行っても鉛筆がとまってしまいました。
福祉はどんどん削られていますね。東京都では石原都知事が高齢者用の都バスの無料パスを廃止したあたりから、父が脳外科に入院していたときには大部屋での長期療養ができなくて寝たきりのお年寄りが追い出されるなど、国も自治体も弱者やお金のない人に厳しい社会だと感じました。
私はいろいろな理由で今回民主党には投票しませんでした。でも決まってしまったからにはしっかりと見極めないといけませんね。

2009年09月04日(金) 10時50分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

hirachooさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

マスコミ、時には「マスゴミ」なんて言われることもあります。自民党にゴタゴタが始まってからの叩き方は半端じゃなかったですね。これはオヤヂの想像なんですが、どんな時も自民党の重鎮たちのマスコミへの対応は、あまり協力的ではなかったんじゃないでしょうか?完全に上から目線でインタビューも横柄、時には無視して通り過ぎることもありました。麻生さんの毎晩の定例会見もひどかった。気に障ることがあると、その時点で打ち切りでしたから。ぶら下がりの人たちも手を焼いたでしょう。

今度は与党になった民主党をいじって、あれこれネタを引き出そうと必死のようですが、揚げ足取りではなく、我々が問いたいことを投げかける姿勢や、発言を的確に取材して我々に「これでいいの?」と考えさせる記事を書く必要があるように思います。決してペンで嘲笑したり暴力を振るうようなマネはしてほしくないですね。

2009年09月05日(土) 16時47分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

べてぃさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

何についてもそうですが、自身にあまり影響の無いことってそれほど気にはならないものですが、家族や身内に実際に降りかかると何とかしなくちゃ、何とかして欲しいと切に願うものです。仕組みを変えるには、国の力が1番必要ですから。

万が一高齢まで病気をしなくても、一定の年齢になれば年金の世話にならなくてはなりません。その年金が今とても危ない状態になっています。これは死活問題です。納めたものが支給されないなんて、そんなでたらめな話はありません。多分長妻さんが厚労大臣になるでしょうから、舛添さんを問い詰めた時の勢いと強い信念で、きっちりと決めて欲しいと思います。
べてぃさんが仰るように、政党に関係なく政治に常に関心を持つことが大切だと思います。

2009年09月05日(土) 17時11分 | URL | 編集


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