めぐみ音楽祭

拉致被害者・横田めぐみさんのご両親を励ます会「めぐみ音楽祭」へ、バンドの相棒リッキー久保田共々出掛けてきました。地元の支援団体が主催し、音楽がとても好きだっためぐみさんを始め、今も消息不明の被害者の皆さんの、1日も早い救出を願って企画されたものです。
また、日頃から我々と仲良くしてもらっているプロのバンド「CRESC.&小坂真智子」(小坂さんはFM局パーソナリティー)も出演するので、久しぶりに生演奏を聴きたいという気持ちもありました。

日頃ニュース等で、拉致問題解決に向けての情報は耳に入ってきますが、断片的で詳細まで知り得ることは出来ません。講演を行いながら全国を巡っているめぐみさんのご両親、滋さん早紀江さんの訴えを、機会があれば聴いてみたいと常々考えていました。「私は、オマケで来ましたが・・・」と挨拶をした、増元るみ子さんの実弟照明さんも加わり、講演の時を待ちました。

午後1時30分開演。1200席の会場は満員で、入場出来なかった人のために、隣の多目的ホールに大型スクリーンを設置したので、そちらに移動してほしい旨のアナウンスが流れるほどでした。
まずは地元少年少女合唱隊による童謡。そして次に「CRESC.&小坂真智子」が、映画音楽のメドレーとオリジナルソングを披露しました。小坂さんとは、ラジオの番組や我々とのライブでもお世話になっていますが、いつにも増して伸び伸びと歌っていたし、CRESC.の演奏も、さすがと言った感じ。
来賓の挨拶が続き、次は「元タカラジェンヌ」という触れ込みで登場した歌手と、その門下生達のミュージカルが40分も続きました。

午後3時10分に、ようやく講演が始まりました。まず、横田滋さんが話をされました。循環器系の疾患があるため、とても小さな声でしたが、昨年1年間の活動報告と支援者へのお礼を述べました。
横田早紀江さんは、めぐみさんの幼かった頃の思い出話や、なかなか対話のテーブルに着かない北朝鮮への怒りを訴えていましたが、
「もしかしたら客席にいらっしゃるどなたかが、この舞台の上で拉致問題解決を訴えていたかもしれませんし、逆に私どもが客席でそのお話を聞いていたかもしれません。拉致はそれだけ身近な問題であり、一瞬にして家族を深い悲しみに陥れる、とても残酷な犯罪に他なりません」
と、涙ながらに話をされていたのが印象的でした。
最後に「拉致被害者家族連絡会」の事務局次長を務める増元照明さんが、連絡会を立ち上げるまでの苦労話、重い腰を上げようとしない政府の対応に、疑問を投げかけていました。
「北朝鮮との国交正常化を優先したい政府が、拉致問題に見て見ぬフリをしてきたために、事件発生から20年もそれが放置されてきました。またある政党のホームページには、つい最近まで拉致そのものが、被害者家族を名乗る団体によるでっち上げと掲載されていました。私達は外の敵よりも、まず内に存在する敵と闘わなくてはなりません。とても悲しいことです」
また、同じ被害者でも韓国は同じ民族という姿勢から、北朝鮮に対する対応は日本と比べかなり温度差があること、1994年から拉致問題に関わっている安倍首相に、全面的な支援をお願いしていることを伝えました。そして、最後に言ったひとこと・・・
「私はどんなことがあっても、日本という国を信じたい」

1時間の講演は、あっという間に終了してしまいました。お三方が、それぞれの視点から拉致問題の話をされましたが、特に増元さんは、関係する各国間の、釈然としない不透明な「綱引き」について、とても詳細な部分まで勉強されているという印象を受けました。ニュースで知った情報以上に、この問題への関心を持とうとしない自分は、軽はずみに「拉致」という言葉を使ってはいけない、と痛感しました。

終了後リッキーと楽屋へ行き、「CRESC.&小坂真智子」にお疲れ様の挨拶をしました。たまたま隣の楽屋が横田さんらだったので、記者会見を終えて出てこられた時に、それぞれにご挨拶をさせていただきました。その際早紀江さんから、
「足がご不自由なのに、お出でいただいてありがとうございます」
と、声を掛けていただきました。また、増元さんの話に感銘を受けたリッキーは、自身の勤務する大学で話をしてもらえませんかと、名刺の交換をしていました。
「それでは懇親会の方へ」と主催者に急き立てられるように、お三方は会場を後にしましたが、体調が優れない滋さんのことを考慮して、このまま帰宅させることは出来ないものかと、リッキー共々渋い表情で会場を出ました。
我々の知らないところで、被害者のご家族は肉親の安否を気遣い、救出されることを信じながら、連日地道な活動を続けています。もし、皆さんの町にこのような機会があった時は、ぜひ会場に足を運んで、家族連絡会の方々の話を聴いてほしいと思います。

途中、運営上の点からいくつか興醒めする部分がありました。それについては、明日のブログでお伝えしたいと思います。

コメント

Fumi #-

めぐみ音楽祭♪

めぐみ音楽祭、足をお運びいただきまして、有難うございました。
今回、まっちーを通じて、ココ街ネットの内藤さんより出演依頼をうけ、
企画運営の段階から関わらせていただき、感じるところは色々ありましたが、最終的には参加できてとても良かったです。親睦会では短時間ではありましたが、ご夫妻を囲んで全員が一言ずつメッセージを贈りました。ご夫妻のまなざしが印象的でした。

2007年03月04日(日) 23時14分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

Fumiちゃん

昨日の演奏、お疲れ様でした。C&Mのステージは久しぶりで申し訳ないと思いつつも、ホールに見合った音響で演奏を堪能しました。何度も聴いているはずの「桜川」が、妙にしっとりと聴こえました。20分は短かったなぁ・・・。衣装もキラキラと、存在をアピールしてましたね。
「やきそばスキスキッズ」の表情が、だんだん自然になってきたような気がします。こちらも将来が楽しみですね。
今日の三島でのイベントも、お疲れ様でした。

2007年03月04日(日) 23時37分 | URL | 編集

はらぐろ #mQop/nM.

拉致問題は本当になかなか前に進まない!同じ日本人として、とても悲しいし、悔しいです。いつも横田さんのお母様のお話をテレビで拝見してますが、頭が下がります。こんなに聡明ですばらしいご両親の元で育っためぐみさんはきっと何らかの形で生き延びておられると思います。まだ日本の国が認めていないけど、拉致されたと思われる多数の方、ご家族の方が早く安眠できる日がくることを心から願うばかりです。

2007年03月05日(月) 15時06分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

はらぐろさん

まったくその通りです。何も出来なくても、ひとりひとりが無事救出を祈ることで、必ず日本へ戻ることが出来ると信じています。蓮池さん、地村さん、曽我さんが戻ってきた時、自分のことのようにニコニコしながら写真を撮っていた滋さんの姿を、今でも忘れることが出来ません。きっと複雑な心境でいたはずなのですが・・・。
自分も、1日も早い救出を祈っています。

2007年03月05日(月) 20時38分 | URL | 編集

紅緒 #TEzGU1vU

日本という国

またまたお邪魔させてもらいました(笑)

このような事件があったことは自分が小さい頃は全く知りませんでした。そのことだけでも国の対応がいかに遅れているかということなのですが、それでも被害者の方が「日本という国を信じたい」といわれる胸中はいかがなものなのでしょう?子供と離れ離れになって30年…想像するだけで涙が溢れてきます。
被害者の方の中には、まだ日本政府が拉致被害者だと認めていない方の家族もおられます。私たちは被害者の方が日本という国を信じて良かったと言われるように私たちには何ができるのでしょう?
私もこの日本という国を信じて被害者の方々の一日も早い救出を祈らせて頂きたいと思っています。

2007年03月06日(火) 17時01分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

紅緒さん

このイベントに参加する・しないでは、この問題に関する認識が、ずいぶんと変わってしまうと思いました。生の声(叫びかもしれません)は、訴える力を何倍にも増幅します。もちろん、自分もそれを感じました。
やっと重い腰を上げた政府に対し、「この国を信じる」と言い切った増元氏の、どんなことをしても肉親を救いたいという叫びが、心に刺さりました。

2007年03月06日(火) 17時51分 | URL | 編集


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