歌のおまけ付き教育講演会 in 久留女木小学校

 ちょうど1週間前になります。オヤヂらのライフワークになりつつある「歌のおまけ付き教育講演会」を、浜松市の山間部にある市立久留女木小学校で開催しました。四方を山に囲まれてはいますが、視界は開けているので圧迫感はありません。全校生徒13名、職員10名のとても小さな小学校。でも鉄筋2階建ての立派な校舎と、とても広い体育館があります。

 今回の講演場所は校庭のもみの木の下にPTAのみなさんが作ったステージ、そう野外なんです。新緑に囲まれて、爽やかな風に吹かれて、曇天で暑くも寒くもなく、絶好のイベント日和になりました。窓口になって下さった山下教頭先生もすでにノリノリで、鼻歌まじりに準備をされていました。

 今回は相棒の授業を選択している学生18人も同行し、彼らは一足早く講師の某保育園副園長のもと、教室を借りて授業を行いました。道すがら相棒が、
「昼は校庭で学生たちと食べよう。」
と意気込んでいましたが、その目論見は見事にハズレ。午前中の授業を終えて出てきた学生たち、
「先生、コンビニでご飯買ってきます。」
と、あっけらかんと言い放ちました。
「コンビニって10キロぐらい下らないとないだろ。弁当持って来なかったのか?」
誰一人として弁当を持参した学生はいませんでした。結局校庭でご飯を食べたのはオヤヂ3人。
「ここで授業をやる意味がまるで分かってない!」
と、相棒は憤慨。こんなロケーションの中で1日を過ごすなんて滅多にないことでしょう。授業をしてご飯を食べて、そしてここがどういう場所なのかを分かってもらいたいと、教頭先生に無理を言って相棒は授業を企画しました。
「貴重な時間を無駄にするし、途中で事故でも起こしたらどうする気だよ。誰かが音頭を取って昼食どうしようとか、誰かがまとめて買っておくとか出来ないもんかね。行き当たりばったりでしか行動出来ないんだよな。」
講演会が始まる前に、ちょっとしたハプニングでした。

 13:30、職員、PTA、生徒、そして学生たち合計60名ほどに集まっていただきスタート。最前列にはこどもたちが陣取っていたので、相棒はいつもと違って声を掛けながら進めていきました。これが功を奏して、90分間飽きることなく聴いていてくれました。途中雨が降ってきて、傘をさしたりハンカチを頭に乗せたりというハプニングもありましたが、野外での講演会は一味違った経験をすることが出来ました。

親やオトナが「一生懸命」をこどもに見せよう!
~「やって見せる」が躾や教育の基本だったはず~

久保田 力(浜松大学こども健康学科/教授)with 藤田昭義  

○ 自分ら紹介 ~現役「父ちゃん」の二人組~

◎ 「モデリング(観察学習)」という考え方 ~親やオトナの役割・機能を見直すために~
「教える」以前に「学ばれている」
「教えられる」以前に「学んでいる」
※ 小学校高学年あたりから電話などで同性の親と間違われるようになってしまう理由がここに・・・
・ 言語(とりわけ母語の獲得)
・ 攻撃的行動(ウルトラマン世代 vs. 仮面ライダー世代)
・ ジェンダー(後天的/文化的性役割)

◎「お手本」になれない&なろうとしない親やオトナが増えてはいないか?
・いくら何でも「自分にできない」事ばかりこどもに圧しつけようとするのはちょっと・・・
・「勉強しなさい」「頑張りなさい」「一生懸命やりなさい」などという前に・・・

◎ でも、「一生懸命」は「カッコよく活躍する」事ばかりじゃないと思います
「無理(後先考えずに頑張っちゃう事)」はしない。
しかし、「楽(手を抜いて中途半端で妥協する)」もしない。
見た目や結果はどうであれ、真面目に真剣にこどものためを考えて生きていれば、
彼らはきっと「いい親」に育っていくと思います ←これって「子育て」の究極目的じゃないですか?


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大きなもみの木の下に手作りのステージ。後方は引佐(いなさ)の山並みが続く絶好のロケーションです。

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ステージの正面には立派な校舎。渡り廊下の先は、これまた立派な体育館があります。

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野外は気持ちいい!! 自然とみんなの顔がほころびます。何だか病み付きになりそうです。

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相棒はこどもたちの気持ちを掴み本音を引き出して、決して飽きさせることはしません。横で見ていて心の中で拍手しちゃいました。

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残り30分のところで雨が降り出しました。ふたりとも焦りましたが、聴いて下さっている方々は徐に傘を開いたりと実に冷静でした。

 県内一の人口を誇る浜松市も、ここでは鳥のさえずりや爽やかな風しか感じませんでした。その中で勉強出来るこどもたちは幸せ・・・と思っていたら、今年度で合併による廃校が決定しているのだそうです。返す返すも残念のひとこと。こどもたちにはたくさん思い出を作って欲しいと思います。

コメント

momo2006 #-

子どもっていうよりも、年齢的には、すでに大人が変わり始めていると思います。

 ボクはこういう人たちには、限られた資金で、一人旅を、車を使わずに行って来い!と言いたい。

 何もかもが用意された状態じゃない・・・ってことをしっかり分かってもらいたい。

 同時に、何もかも用意すべきではないとも思います。

 生きる力です。

2008年06月07日(土) 22時40分 | URL | 編集

海月 #9xVGaoVI

こんばんは

野外でのライブ、とても気持ち良さそうですね(*^^*)
お2人の歌声が自然の中に溶け込んで
聞いている子供達も、とても楽しかったと思います^^

廃校ですか…
残念ですよね。
この自然の中だからこそ、色々と学べることが
あると思うのですが…
子供達には、色々な楽しい思い出を作って欲しいですよね^^

2008年06月07日(土) 23時25分 | URL | 編集

ピンピンシニア #-

屋外での講演会。
外はいいです。
最近、出歩かない人が増えているそうです。
毎日が遠足ならいいのにと、思ったことありました。

2008年06月08日(日) 07時18分 | URL | 編集

シチューパン #3p3E4xCk

 野外でのコンサートは気持ちよさそうですね。

 大学生達はどの程度の状況判断の元で参加したのでしょうか。
 事前の意識が気になります。
 単に先生の手伝い的な感覚であったら、今回のことはなるべくしてだと思いますし、もしかしたら、与えられることになれて、自分たちで何かをプランニングするや、状況判断をして誰かが音頭を取るということを学んでこなかったのかもしれません。
 震災等のボランティアで、身一つで、自分の食料も寝袋も持たず、用意があるだろうと思って善意だけで被災地へ行く大学生の姿を見たような気がします。

 人間いくつになっても、学んでいかないとだめですね。

 廃校になった後の学校はどうなるんでしょうね。
 こんな素敵な学校だから、別の形で生まれ変わって欲しいなぁ。

2008年06月08日(日) 07時46分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

momo2006さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

相棒は決してお膳立てをすることはありません。場所を提供して、あとは自分たちでどうぞというスタンスを貫いています。でも、それでも未だに4年生はひとり立ちが出来ていません。黙っていれば誰かがやってくれる、聞けば誰かが教えてくれる、そんな思い込みの上に胡坐をかいています。これで保育士を目指しているのですから、いつか大きな壁にぶつかるのではと思っています。

2008年06月08日(日) 19時31分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

海月さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

基本的に人って外が好きなのかもしれません。表情が柔和になるし、声も大きくなって会話が弾みます。いつもの講演会より何だか活気がありました。
そんな雰囲気を学生たちにも感じ取ってほしかったんですが・・・。

こんな素晴らしい環境の中にある学校が廃校だなんて、本当に残念でなりません。自然教室や林間学校などのイベントに解放してくれればと思っています。

2008年06月08日(日) 19時44分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

ピンピンシニアさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

ピンピンシニアさんはよく外を歩かれてますからね。その気持ちの良さは知り尽くしているでしょう。外でのイベントは、人をいっそうハツラツにします。
そんな野外での活動を相棒は感じて欲しかったんですが、学生たちには通じなかったようです。

我々オヤヂは、久しぶりに思う存分美味い空気をたくさん吸ってきました。

2008年06月08日(日) 19時50分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

シチューパンさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

この学校で授業をやることを伝えた時、学生たちからどよめきが起きたそうです。なぜそんな山奥でわざわざやるのか・・・。今年度で廃校になるとか、全校生徒が13名しかいないとか、相棒はそれを伝えたにも拘らず思いは伝わらなかったようです。
コンビニの弁当を買うなら、なぜ登ってくる途中で用意出来なかったのか。真意が伝わっていないのなら、思いつくはずもありませんが・・・。

こちらから指示しなければ何もしない、黙っていれば誰かが代わりにやってくれる、そんな思いで日々を暮らしているんでしょう。手を挙げた人がバカを見る、そんな世の中にはなってほしくありません。

廃校後の学校、自然体験学校のようなイベントに再利用出来ることを望みます。

2008年06月08日(日) 20時01分 | URL | 編集

はらぐろ #mQop/nM.

ギターオヤヂさんへ

コメントありがとうございます。

あせらず、少しづつ、講演を楽しんで下さい。

P.S.小生意気なんですが。。。一言。。。
以前、仕事で、学生や研修中の職員に10年弱程指導をしてました。初めの頃は全然伝わらなくって。。。違うんだよなーって、事も多々ありました。でも、考え方を考えたんです。実は私の指導に足りない所があるのではないか。。。と。口でこうしてとかこうじゃなきゃって言うだけは簡単なんですが、本当は日頃の日常の中からでもいろいろ伝えていける事もあるんですよね。それからは、だんだん伝わらないって事は少なくなりました。いつかは伝わります。よっぽどではなければ。。。一番難しいのは、それを信じること。。。かなり腹が据わりましたが笑。(スタッフからはいつも男前と言われてました汗)。
なんでも焦らないことだと思います。

小生意気な発言。ごめんなさい。ではでは。

2008年06月08日(日) 20時57分 | URL | 編集

月子 #-

大きな木の下で手作りステージ、とっても素敵ですね。
自然を感じながら音楽に触れる、野外ステージの醍醐味ですね。

社会人でも、言われないと動けない、言われたことしか出来ない、
臨機応変に対応できない、気遣い、心遣いに欠けている・・・こんな人、多いです。
友人から学ぶ、学校で学ぶ、親から学ぶ、色んな場所で怒られながらも
学んでいく機会、少なくなってきているのでしょうか・・・。
(同時に、それらを教える人も減ってるような気がします)

うちの主人は一人っ子なので、母親が未だに子離れできずに干渉してきます。
現時点でそうなので、社会に出るまでは更にそういう状態だったと思われ。
加えて職場では、不況続きで新人がなかなか入ってこず、新人育成に携わった経験ゼロ、
社会人としての忍耐と責任は備わってますが、「指示されなれてる」人間です。
教える経験、世話をする経験ってほんと必要なんだなと思いました。
(そうすることにより、先の状況を自分で考えるようになるので)
話がそれてしまいましたが、ギターオヤヂさんの今回の経験を拝見して、
真っ先に主人の事が頭に浮かびました。

自分の中で比べられる過去や経験があると、
改めて、この環境のすばらしさというのがわかる気がします。
今回はちょっと残念な部分ではありましたが、学生さん達の新たな経験として
刻み込まれた・・・と信じたいですね。

2008年06月09日(月) 17時27分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

はらぐろさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

小生意気だなんてとんでもないですよ! なるほどなって納得しちゃいました。考え方を変えるって、かなりの葛藤があったんではないでしょうか? そうそう自身の考えを変えるって出来ることではありません。

大学生の彼らは、留年しない限り4年間という限られた時間しかありません。しかも、ほとんどが保育士への就職を希望しています。こどもたちと触れ合う仕事で、遊ぶことばかりを楽しんでいては、そこで彼らの成長は止まってしまいます。いや、まだまだそこへ辿り着くまでにも、長い道のりが待っています。目標を持って大学に進んできた以上は、どんなことにも意味があることを、ぜひ気付いて欲しいと思います。きっと、相棒もそう願っていると思います。
アドバイス、ありがとうございました。

2008年06月09日(月) 20時28分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

月子さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

>学生さん達の新たな経験として刻み込まれた・・・と信じたいですね。
そうなんです。そこなんです! 授業を終えて帰宅した時、どんなことでもいいから自分が見たこと感じたことを、思い出してくれたら・・・と思いました。

月子さんの仰るとおりです。言われること、指導されることが当り前になって、自分から何かを生み出そうとか何かに応用しようとかという、気の利いた若い人たちが少なくなっています。言われたこと以上のことをすれば、「余計なこと」という時間のムダのような感覚でもあるんでしょうか?

>自分の中で比べられる過去や経験があると、 改めてこの環境のすばらしさというのがわかる気がします。
深いなぁ。そうですよね。「過去」や「経験」をしっかり認識してくれるといいんですが、今回のようにスルーされると、相棒としてはこれまでの4年間で何を学んだのかと、頭の中が疑問符で埋め尽くされる訳です。

楽しかったこと、辛かったこと、「経験」て大切ですよね。ありがとうございました。

2008年06月09日(月) 20時49分 | URL | 編集

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2008年06月10日(火) 23時36分 | | 編集

蜩 #-

講演お疲れ様です。
凄くいい環境の所ですね。
かなり高台にあるのでしょうか、見晴らしが良さそう。

テーマは耳が痛いです。(^_^;)
分かってはいるつもりなのですが、なかなか実践できないですね。
良い親を演じていても、子どもは敏感なのですぐにばれてしまいます。
だから、素の自分を見せる事が大事なのでは?
親だって、ダメな事がある、弱いとこがあると分かると子どもは安心するみたいですね。「なんや、いっしょか」って。
でも、一緒に進歩しなければ意味がないですね。
認めてから延ばしていくのが難しいです。

学生さんの行動は、今の若い子によく見られます。
自分の事しか考えてないので、それによって周りの輪を崩している事が分からないのです。
勉強はできても、社会性が無いのでこれから生きて行くのが難しいと思います。
それこそ、親が身をもって教えなければいけないのでしょうね。

2008年06月11日(水) 15時41分 | URL | 編集

カプチーノ。 #-

無事の終了、お疲れ様です。
手作りのステージ、だなんて、耳にするだけで あったかいな~ って♪

モラルの低下として、最近の若い子は ・・・ と、よく言われておりますが
若い世代に限らず、私世代にも 有り得ることだと痛感しております。
以前も、カキコしたかも知れませんが  『 育児 = 育自 』 と言われておりますように
我々親も、子供と一緒に 成長を遂げていくべきだと思っております。
目線をそろえる ・・・ って、大切なことじゃないかな。
完璧! なんて、どこにもないんじゃないかな ・・・ なんて。

2008年06月11日(水) 20時26分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

鍵コメさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

ゆっくりゆっくり行きましょう。オヤヂ自身も、みなさんからいただいているフレーズです。

2008年06月11日(水) 23時07分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

蜩さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

結構登ってきた感覚だったんですが、教頭先生にお聞きしたら標高は270mということでした。自分の会社のある場所が230mなので、二度ビックリです。

そう、こどもはよく見てますね。しっかりと親の言動から、大人を観察しています。演じていてもあくまで演技、いつまでも続く訳がありません。素を見せてしまった方がお互いが楽なんだともいます。

若い人たちは大勢で行動しても、結局ひとりひとりなんだと思います。共通の話題で話を繋ぐことは出来ますが、すぐにバラバラになってそれぞれが違う方向を見てしまっています。だから、今回のようにまとまってコンビニへ買い物には行けても、授業の本当の意味を考えることもしない・・・。彼らもやがては親になるんですよね。

2008年06月11日(水) 23時19分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

カプチーノ。さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

野外での講演会は自然に気持ちが開放的になって、いつもと明らかに雰囲気が違ってました。これから病みつきになりそうです。

もちろん親というか大人だってモラルの低下は顕著です。ちょっと町を歩いていても、気持ちが滅入ってしまう光景を見かけます。こどもたちはそれをどう見ているんでしょうか。

カプチさんが仰るように、こどもと同じ目線で・・・というのは、とっても大切なことだと思いますよ。そして「ダブルスタンダード」という、場面によって都合のいい言葉を使い分けるのも×です。こどもは多感ですから、そんなことはすぐに見抜いてしまいます。
もちろん完璧はありません。だから、こどもとともに成長していくのは楽しいんだと思います。

2008年06月11日(水) 23時34分 | URL | 編集


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