「公式戦」という呪縛

オヤヂです。みなさんにご心配をいただき、ありがとうございます。まだ本調子ではありませんが、少しずつ戻していこうと思っています。

速報のような形でお知らせした先日の公式戦。何とも後味の悪い、そしてどう考えても次には繋がりそうもない試合運びに、想像以上に自分がダメージを喰らってしまいました。前日までの厳しい練習と、これまでの口惜しさを踏み台にして、選手たち自身が神風を吹かせてくれるのではと信じていましたが、試合の内容以前の問題だということがはっきりわかりました。こんな気構えでは、相手チームに対して失礼だとも思いました。厳しいことを書くことになりますが、4年間少年野球に携わってきたオヤヂのぼやきと思って読んでいただけたら幸いです。

「もしかしたら勝てないかもしれない」
こんなありがたくもない思いは、試合前の練習を見た時点で顔を出しました。野球場に隣接する中学校のグラウンドを借りて、選手たちは体と緊張感をほぐしていました。自分が出向いた時はフリーバッティングの最中。レギュラーが順番に打席に立ち、ジュニアが守備に就くいつものスタイルです。ところがそのレギュラーたち、コーチが絶好球を投げているにも関わらず、そのほとんどがフライ。しかも外野まで届かないのです。上体が傾いてしまって、バットがすべて下から出ているためです。飛距離が出ないからなおさら力んでしまって、フォームがバラバラ。その横では打順を待つ選手たちが、素振りもせずにただ突っ立っているだけ。中にはずっと下を向いたままの選手もいました。野球場では「リトルメッツ」と「ドリームキッド」の試合が行われていて、時たまもの凄い歓声が聞こえてきます。それに反応して顔を上げる選手の表情は、悲壮感そのものでした。最後の守備練習でもボールが手に付かず、グラブからこぼしたり送球で暴投したりと、何ともひどい有様でした。しかも声もまったく出ていない。外野手で肥満気味の6年生は、その練習ですでに膝に手をついて肩で息をしている始末。
「この選手たちにとって公式戦は晴れ舞台ではなく、苦痛さえ伴う鬼門なのかもしれない」
こんな風にも感じました。
監督さんが寄ってきたので
「自分が写真を撮ると芳しくないのでやめましょうか?」
そんな冗談を飛ばすと、
「いやいや・・・。対戦チームは体調不良の子もいるらしいから、こちらに運気が巡ってきたかもしれない。他力本願でも何でも、とにかく勝ちに行きますよ。」
監督はこう言い切りました。

1試合目は「ドリームキッド」の大勝でした。予想通りの結果です。「少年野球団」は、敗れた「リトルメッツ」との対戦となりました。
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長男も守備ではそこそこでしたが・・・
初回オモテの攻撃ですでに3点を献上、その後相手のミスなどで2点を返しました。ところが3回に1点、5回には四球とヒット、そしてフィルダースチョイス等重なって、なんと6点を奪われる始末。いつものようにランナーが出るといいようにかき回されて、完全に自分たちのペースを見失ってしまいました。反面「少年野球団」の攻撃は、力んでしまってフライの連続。転がせばイレギュラーやエラーを誘うかもしれないのに・・・。練習ですでにへばっていた6年生の外野手は、第1打席が内野フライに終わると、早々に4年生と交代させられる始末。しかも、その4年生が3塁打を放って2点を返したもんだから、まるで6年生の立場がありません。力の世界は厳しい。
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4年生高島選手の3塁打
100分ルールが適用され6回の攻撃で最終回となりましたが、奇跡が起きることなく2-9で大敗を喫してしまいました。長男も6-4-3の併殺を決めたプレーは及第点でしたが、2打数ノーヒット1四球。お寒い内容でした。
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4年生佐野選手のヒット
2試合目はいよいよ強豪の「ドリームキッド」。
「10点差つけて一泡吹かせるぞ!!」
監督の檄が飛びました。先発投手は6年生ではなく4年生を起用。ジュニアではエースですが、相手強力打線にどう立ち向かうか、その4年生投手を6年生がどうやって盛り上げていくのかが最大の見所となりました。
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4年生芝山投手の力投
すでに1試合済んでいるので、さすがに緊張はないだろうと思っていましたが、どうにもバットにボールが当りません。当ってもボテボテの内野ゴロかフライになってしまい、たまにライナー性の当りが飛んでも、野手の真正面だったりとツキさえ味方してはくれません。一方「ドリームキッド」は、四球出塁→盗塁→送りバント&ヒットと、セオリー通りに加点。「少年野球団」の中継プレーのまずさも手伝って、3回までに0-5とリードを許してしまいました。
その後5回にも無死満塁のピンチがありましたが、何とか無得点に抑えました。ここで例の外野守備の6年生が再び4年生に交代、さっそくヒットを放つもののこちらも無得点に終わりました。ホームが遠い・・・。
とにかく4年生が本当に頑張りました。ヒットを放ったのはすべて4年生。特にピッチャーは顔色ひとつ変えずに、無心に投げ続けていました。まだまだ制球が定まらずに四球も出しましたが、とにかく自分に与えられた機会を必死で投げ抜いていました。こんな4年生は見たことがありません。6年生がエラーをしても、点を取ってくれなくても、嫌な顔ひとつせずに黙々と投げ続ける姿に、ファインダーを覗きながら、「ごめんな」と呟いて思わず涙が出てしまいました。影の薄い5年生も3人控えてはいるのですが、結局最後まで試合に出ることはありませんでした。相当に奮起をしないと、来年は4年生に全ポジションを奪われかねない状況です。
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芝山投手は走塁でも果敢に盗塁
この試合でも100分ルールが適用され、6回オモテの「少年野球団」の攻撃でゲームセット。今回も1勝も挙げることが出来ず、しかも2試合で2点しか取れない最悪のチーム状況。選手たちにしてみれば、「100%の力を出した」という実感はあるかもしれませんが・・・。
強力打線を5点に抑えたピッチャーは見事。9月に4年生以下のスーパージュニア大会があるので、そちらは大いに期待出来そうです。

選手たちは30分に及ぶお説教。あとで長男に聞いたら、
「これからキャッチボールの時からやる気の見られない選手は、その場で荷物を持って帰ってもらう。試合にも出さない。そのつもりでいろ!」
という檄だったそうです。その後1時間のノックを受けましたが、その動きは軽快そのもの。まるで「公式戦」の呪縛から開放されたかのような印象を受けました。非常にさびしい思いをしました。

帰宅後、長男と話をしました。
「4年生ピッチャーを助けられなかったのは6年生の責任。全力でプレーしたと言いたいところもあるだろうけど、これがおまえたちの今の実力。体の大きさだってそう変わらないし、同じ6年生なのになぜこれだけの差がついてしまうのか。きっと普段の練習以外に、ひとりひとりが努力してるんだよ。だから自信を持ってプレーが出来る。おまえたちみたいに、負けたらどうしようなんて考えてる時間も惜しんで練習してるんだよ。」
それから監督からのお説教に準えて、こんなアドバイスもしました。
「とにかく気を抜くな。公式戦が終わった今こそが1番大事な時。」
11日から14日まで夏期練習を行います(12日は伊豆天城で、東京のチームと練習試合)。当面の目標がなくなった6年生、この暑さも加わってモチベーションの低下が心配です。しかも世間はお盆休みの真最中。自分でさえ、公式戦が終わって気が抜けている状態ですから。そこで監督は、ひとりひとりの「やる気」を見極めるのではないかと。スーパージュニア大会が終われば公式戦は残り2試合となり、成績を横目で見ながら来年のチーム作りを始める時期でもあります。この4日間の練習や試合に臨む姿勢如何で、選手たちを篩いにかけるかもしれないからです。長男は納得していたようですが、本当のところは練習を見てみないことには始まりません。

12日の天城での試合は昨年も行きましたが、ほとんど日陰がありません。しかも盆地なので、暑さたるや危険を感じるほど。今日になってようやく体調が復活してきただけに、何とかして行きたい気持ちはありますが・・・。
欲は言いません、とにかく元気ハツラツな選手たちが見たいのです。

コメント

ピンピンシニア #-

野球といえば、高校野球も始まりましたね。
プロ野球と違って、選手一人ひとりの思いが伝わってくるのが魅力です。大概は帰省に伴う移動中、延々と続く道路の渋滞の中でラジオで聞いています。

2007年08月09日(木) 05時46分 | URL | 編集

海月 #9xVGaoVI

おはようございます

体調はいかがですか?
大丈夫でしょうか?
あまり無理をなさらないでくださいね(ToT)

そうでしたか…
プレッシャーがかかってしまったのでしょうか?
それとも、緊張の糸が切れてしまったのでしょうか…
夏季練習、頑張ってもらいたいですね(*^^*)

12日、日陰のない所に行くのですね。
無理なさらないように
してくださいね(ToT)
行くのなら、対策をバッチリにして
行ってくださいね^^

2007年08月09日(木) 07時14分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

ピンピンシニアさん

こんばんは。
高校野球も少年野球も、負ければその時点でお仕舞いです。
小学生だって、負ければ本気になって口惜しがります。
うちのチームにはそれがない・・・残念です。

今年も時間の許す限り、高校生たちの夏を堪能するつもりです。
出来れば私立ではなく、県公立高に頑張ってほしいです。
あれ、出てたっけ?

2007年08月09日(木) 21時19分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

海月さん

こんばんは。

ご心配ありがとうございます。体調はだいぶ良くなりました。12日はどうしようか迷っています。

もし選手たちが、本当に最初から諦めているとしたら大きな問題です。練習試合でいくら勝利を収めても、あくまでも練習なんです。これから生きていくためにも、簡単に物事を投げてしまうような、そんな人間にはなってほしくないんです。夏期練習で、それに気付いてくれないかなぁと・・・。

2007年08月09日(木) 21時29分 | URL | 編集

紅緒 #TEzGU1vU

こんばんは♪
身体の調子は戻られましたか?
(海月さんのコメントの返事に、だいぶ良くなったと書いてありますが、まだ本調子には程遠い状態では……と心配していますよ)
実は、私も暑いなか、病院と家との往復と、(結構時間がかかるんです)主人がいない間に、家の片付けをしようとまるで引越しの時のように、掃除や片づけを始めましたので…遂にバテてしまいました。
吐き気はするし、頭痛はするしで、本当にきつかったです。
涼しくして、片付けもしないで横になっていましたら、だんだんと元気になってきましたので、コメントを書かせていただくことにしました。
年のせいか、ちょっと気合を入れて頑張ると(日ごろ、サボって暮らしてるから特にでしょうが)すぐに息切れがしていまう私です;汗。
私事の話になって、すみません;汗汗汗。

また、少年野球のギターオヤヂさんの記事やその他のコメントを読ませて頂いて…私が言っても選手たちには伝わらないのですが、頑張れ~と思っています。
私の高校の野球部の選手たちも、相手が強豪だと最初からどうせ負けるから……と思ってるような言葉を口にすることがありました。でも、言葉ではそんなふうに言ってても、心のどこかに「ド肝を抜いてやる」「大金星をあげてやる」と、胸を借りるつもりと口には出していても、相手を慌てさせるような試合をしたことも何度もあったんです。
それでも勝てないと…悔しがっていましたよ。
負けに慣れてしまうとか、負けて悔しくないなんて、ない!と思いますので、きっときっと…「少年野球団」の選手も、言葉には出さなくても心に誓ってるものがあると思います。
また、選手たちは、ギターオヤヂさんたちの応援で、更に頑張らなければ!!ってなると思いますので、私も遠くから応援しておりますので、選手のみなさんも、親御さんたちも…ギターオヤヂさんも頑張って下さいね!!

2007年08月09日(木) 23時08分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

紅緒さん

こんばんは。
ありがとうございます。

本調子には確かにまだまだって感じですが、日曜日の夜に比べたらだいぶ良くなってきました。12日については思案中です。ご心配ありがとうございます。

紅緒さんもご主人の手術が無事に終わって、これからリハビリに入るわけですね。ここからが本当の意味で大変な時期です。動かなかったものを動かせるようにするのですから。精神的にも辛くなるかもしれないので、傍らでフォローしてあげて下さい。
それから、紅緒さんご自身もあまり気合を入れ過ぎないで下さいね。家の中にいても、熱中症にかかる人が多いそうです。ゆっくりいきましょう。

少年野球団に応援ありがとうございます。
選手自身が、どうして野球をやっているのかを、もう一度考えてほしいと思います。好きだったら積極的に向き合う、口惜しかったらもっと上手くなる、こんな気持ちになってくれたらと思います。

2007年08月10日(金) 00時04分 | URL | 編集

ちゃーみー♪ #fQIc5cww

こんばんは!

こんばんは!
先程は、コメントありがとうございました!!
先日は、訪問させていただきましたが
時間がなく、次回ゆっくり書かせていただこうと思い
読み逃げしてしまいました、すいませんv-435

お子さん達、学年によって様々だったんですね!
確かに、今は私も見る方ですが
スポーツって、選手の気合で
プレーもかなり変わりますし
普段の練習に掛ける意気込みって言うのは
本人達が頑張っているつもりでも
どこか、本気になれていないと
あちこちにボロが出るもので
それを、本人達が気付かないと
成長もしないですからね~!
監督の、「次回やる気がなかった帰れ」
は、正しい選択でしょうね!
って言うか、もっと早く言っても良かったのかな?
お子さん達が、自分達でもっと気付いて
これから、練習に励んで
次回、良い成績をだせるといいですね!
でも、ほんと、この暑い中お子さんも
親御さんも、本当にお疲れ様でした。

2007年08月10日(金) 18時03分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

ちゃーみー♪さん

こんばんは。
ありがとうございます。ちゃんとタイトルに「さん」が付いていることを確認しました。申し訳ありませんでした。

長い記事は、書く方も読む方も腰を据えて掛からないと中途半端になってしまうので、時間のある時でないとなかなか集中出来ません。だから、読み逃げなんて言わないで下さい。大丈夫です。

監督さんも常日頃口を酸っぱくして檄を飛ばしているんですが、当の選手たち尻に火が点いても気付かない状態で・・・。とにかく練習試合ではもの凄く気合が入るので、やっぱり気持ちの問題なんですね。明日からの夏期練習への臨み方、見ものです。12日の練習試合、行こうかどうしようか迷っています。暑いもんなぁ・・・。

2007年08月10日(金) 20時00分 | URL | 編集


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