「食」について・雑感

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土曜日は、さすがに少しへばりました。体力ないなぁ~。
でも、昨日の日曜日は梅雨の晴れ間。長男の合宿先西伊豆・土肥(とい)温泉へ、カミさんと次男共々出掛けました。休日でしたが混雑もなく、1時間半ほどで到着。たっぷりと3試合観戦してきました。まあ、カミさんはチョコマカ動き回る次男を追いかけて、グラウンドのある公園内を右往左往。到着後僅か1時間でぐったりでした。

選手たちですが、ジュニア(5年生以下)、レギュラー、スーパージュニア(4年生以下)に分かれて試合を行いました。昼食は試合のない選手から取っていきます。子供たちですから当然ワイワイガヤガヤとおむすびを頬張る訳ですが、今日も包み紙に付いたご飯粒を、ひとつひとつ摘みながらきれいに食べ尽くしていました。これは入団した時から監督やコーチが食べ物の大切さを教え、上級生がフォローをし続けてきた賜物です。感謝の気持ちを持たない人間に野球をやる資格は無いという、球団の古くからの教えなのです。食べる時間のない時は大き目のおむすびをひとつだけとか、選手自身もしっかり食べるという前提であれこれ工夫をする訳です。

アメリカでホットドック早食い選手権が開催されました。ここ何年かある日本人が優勝していたそうですが、今年は自己ベストを更新しながら敗れたのだとか。その映像を観ましたが、これを子供たちが観てどう思うのか不安になりました。必死の形相で無理矢理口に放り込み、相手の動きを睨みながらさらに口に押し込んでいくのです。やがて動きが鈍くなり、半死半生の状態で恨めしく残ったホットドックを見詰る様は、裕福な国のお遊びとしてしか自分の目には映りませんでした。

以前この手のスペシャル番組が毎週のように放送され、それを真似た人が死亡したことで一気に幕引きとなりました。亡くなった方には申し訳ありませんが、要はそれだけの番組だったということなのでしょう。明日の食べ物さえ苦労する国や地域があるということは、誰でも知っていることだと思うのですが、ファミレスで食べ残し見るにつけ己の身に降りかからないと気づかないのかと、さびしい思いをする機会が増えてきました。簡単に手に入る、或いはお金さえ払えば好きにしていいだろうという甘えは、「毎日食べられる」ことへの感謝の気持ちを蝕んでいるような気がしてなりません。野球団の選手たちには、ずっと今の気持ちを持ち続けてほしいと願うばかりです。

自分は食べることが大好きです。プライベートや仕事で旅をしていた時は、懐具合と相談しながらその土地ならではの料理を楽しみました。そうしているうちに自分なりにわかったこと、それは素材の味を十分に引き出すことなのだと思っています。そこからが料理本来のスタートで、手を掛けずにそのまま素材の味で勝負するのか、はたまた手間を掛けてより深い味わいにするのかは、料理人の腕次第ということになります。どんなジャンルの料理でも、美味しい料理を提供してくれる料理人は、自分自身に厳しい方が多かったように記憶しています。

自宅にほど近いラーメン屋が大繁盛です。2年ほど前に開店して、地元のグルメ番組に紹介されてから一気に知名度が上がり、土日ともなると行列が出来るほどの繁盛ぶりです。
自分も開店初日にお邪魔をして、醤油ラーメンを食べてみました。ところが、あれ?というのが最初の印象。何か味が自分には馴染みませんでした。始めたばかりだし・・・とその場は終わったのですが、お客が増え始めた半年後に再び食べてみました。すると、最初に食べた時より脂っこくなっていたし、ダシが強過ぎて醤油の味がまるでしないのです。それ以来足を運ぶことはなくなりました。

それでもやって来るお客を見ながら、あの味に合わないのは自分だけなのかなぁと思っていました。ある日洗車をしていると店の主人が出てきて、隣の家との1メートルほどの隙間に入ってタバコを吸い始めたんです。
「えっ、いいの?」
思わずこんな言葉が出てしまいました。主人は2本立て続けに吸うと店の中へ。するとそれと入れ違いに、今度はいっしょに厨房に入っている店員がタバコを吸い始めました。自分の頭の中には「料理人はタバコを吸わない」という、ある意味思い込みがあったので、その姿を見た時は驚いてしまいました。タバコは舌を麻痺させるから、同じ味のものが作れなくなると聞いたことがあります。それが当てはまるのなら、どうしてあれほど繁盛するのでしょう。
自分が知っているだけで、地元の情報誌3誌に記事が掲載されました。その効果でしょうか。ただ、知り合いのほとんどはリピーターになることはありませんでした。

今日は「食」について二つの記事を書きましたが、どちらも「食べること」「食べてもらうこと」に対して、謙虚な気持ちでいることが大切なのではないですかね。子供たちが最後の一粒まで残さずに食べることについて、その理由をちゃんと理解しているし、美味しいものを食べてもらいたいという、単純だけど一番難しいテーマに、包丁を握る人は貪欲でいてほしいと、オヤヂは思ってしまった訳です。

コメント

シチューパン #3p3E4xCk

 食は大事。 もう絶対に。
 給食を食べていると実感しますが、家庭でどのような食生活を送っているかがわかります。
 自分は出されたものを平気で残す感覚が嫌なんです。だから、バイキングのように、いつも残してしまう人は自分でお皿を持って食べられる量を盛ってもらいなさいと指示します。
 また、それができないのなら、箸をつける前に食べられる量を残して、おかずを食缶に戻しなさい(これは、でもあまり好きなことではないです。)と声をかけます。
 でも、必ず残す人は同じ人で「だって食べられると思ったんだもん。」から始まる言い訳大魔王状態。しかも食べている人の横で、「無理。絶対こんなの食べられない。味、まず過ぎ。」と大きな声で言う。
 マナー以前の気持ちの問題でしょと、むかつきます。
 そういう子はえてしてわがまま傾向のある子です。要は自己管理ができないんです、食も心も。
 何も言わないけれど、毎日美味しそうに食べてきちんと片付けようとする子は清々しいですよ。
 食に対する家庭のあり方が出るのでしょうね。
 
 ちなみに、ランキングされた美味しい店で本当においしいラーメン屋さんに出会ったことがありません。
 なぜ?
 

2007年07月10日(火) 06時05分 | URL | 編集

ピンピンシニア #-

関東でも醤油味のラーメンは食べられるところが限られます。蕎麦屋で中華そばを頼むと、大概は、醤油味となります。
食材の味を楽しむのが本来の姿ではないかなと思います。
外で、焼くだけの料理は好きですよ。

2007年07月10日(火) 06時10分 | URL | 編集

紅緒 #TEzGU1vU

こんにちは♪
以前、具合が悪い時にイタリアンレストランに入って、スパゲティーを頼んだのですが、少ししか食べられず、残してしまいましたら、料理長さんがわざわざテーブルに来られて「お味が合いませんでしたか?」というようなことを聞きに来られました。自分の具合が悪くて全部は食べられなかったけれど、美味しかったことをお伝えしましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。だったら、最初からそのことをお店側にお伝えして、量を減らしてもらえば良かったなぁって・・・。
(料理に不満があれば、自分のためになりますので、遠慮なく教えて下さいと言われましたが、その姿勢には脱帽しました)
ちょっとした思いやりで、相手に(作った方)嫌な思いをさせないことは大切だと思いましたし、自分の料理に対して、謙虚になることも大切だと思いました。
料理を作る立場の多い自分ですので、作った側の気持ちは分かるはずなのに…恥ずかしいことです。
外食なんだから…お金を払ってるのはこちらなんだからと、簡単に残す人もいますが、料理を作った人の気持ちは同じですよね。
料理にしても、物にしても、それぞれのいろんな思いが詰まっていると思います。そのことを忘れないようにして、何に対しても感謝の気持ちを忘れないで、人の思いを大切にしていきたいと思っています。

また、美味しいお店ランキングのようなものは、雑誌社がお店に載せていいか?と問い合わせて、中には雑誌社にお店側がお金を払って載せてもらうこともあるそうです。
うちの近くに、頑固オヤヂさんがこじんまりとラーメン店をされているところがあるのですが、そのオヤヂさんは、雑誌に載るとミーハーの気持ちのお客さんが増えて、常連のお客さんに迷惑が掛かるからと絶対に載せて欲しいという雑誌社にはOKを出さないそうです。
私は、その頑固オヤヂさんが大好きで…オヤヂ万歳♪♪と応援しています。
雑誌に載ってるランキングの上位のところが必ずしも美味しくないのは、こういうところが原因なのかもしれませんね。
雑誌なんかに載らなくても、口コミで美味しいお店って広まるのになぁって思います。(うちの近くの頑固オヤヂさんのラーメン店は、誰かの紹介とかの方ばかりで、リピーターの多いお店なんですよ。一度ギターオヤヂさんやシチューバンさんにも紹介したいぐらいです。九州ですが…とんこつではありませんので大丈夫だと思いますよ;笑)

2007年07月10日(火) 18時55分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

シチューパンさん

シチューパンさんは毎日子供たちと給食を共にしているから、シビアな光景と直面なんですよね。やっぱり、そういう子供たちがいるんだなぁ。
野球団の監督は躾に関わる注意をする時、わざと親に聞こえるように大声で捲し立てます。選手も親御さんも頭の中を同じにしないと、効果が無いことを知っているからです。

自分も昔、雑誌で紹介された店に通ったことがありました。やっぱり本当に美味しかったのは1割ぐらいのものでした。メディアに踊らされちゃっているんでしょうかね。

2007年07月10日(火) 22時48分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

ピンピンシニアさん

自分も「外ごはん」は大好きです。塩コショウしただけの肉が、なぜあんなに美味く感じるんでしょうね。中途半端に作る料理なら、よっぽど焼いただけの方が食が進みます。梅雨が明けたら「外ごはん」がいい時季を迎えるので、何度か予定してみようと思っています。

2007年07月10日(火) 22時59分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

紅緒さん

紅緒さんが会った料理長さん、お客さんを第一に考えて、料理そのものに対しても敬意を表しているんでしょう。食べる側、料理する側がそれぞれに謙虚であること。そうすれば、お腹も気持ちもいっぱいになれるはずです。

書店やネット、はたまたテレビまで、食に関する情報は巷に溢れかえっています。選択はもちろん個人の自由ですが、情報を提供する側というのは利益を上げなくてはなりません。昨日の記事で書いたラーメン屋を取材した地方局や地元出版社も、実は紅緒さんが書かれたような取材をしています。知り合いの店にも立ち寄り、そのような話を持ちかけてきましたが、きっぱりと断ったそうです。理由はそちらの頑固オヤヂさんと一緒。ちなみに、自分はラーメンならどんなスープでもOKですし毎日でも大丈夫です。九州ならば、JR羽犬塚駅前の「白龍軒」のとんこつラーメンが美味かったです!

2007年07月10日(火) 23時53分 | URL | 編集

副社長 #RbGeqkE.

弟もわたしも、はじめっから
好き嫌いは、ゆるされませんでした。
「ごはんは、嗜好品じゃないっ、出されたものは全部食べなさい!」
一貫したきびしい父のしつけに感謝です。*^^*

2007年07月11日(水) 08時37分 | URL | 編集

ギターオヤヂ #QjtTlS4.

副社長さん

おはようございます。
やはり子供は親の背中を「見せながら」育てていかないと、ありがたみや苦労を知らないとんでもない大人になってしまいますね。
「ごはんは、嗜好品じゃないっ」という副社長さんのお父上の躾、心から拍手をしてしまいました。本当に我が子のことを大切にされていたんですね。

2007年07月11日(水) 09時09分 | URL | 編集


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